岩崎弥太郎

い?【いわさき　やたろう：岩崎弥太郎】

1835年(天保5) †

• 12月11日：土佐国(現在の高知県)安芸郡井ノ口村の地下浪人(ちげろうにん)の岩崎弥次郎と美和の長男として誕生。弟に弥之助(三菱財閥2代目当主)がある。
  同じ土佐藩の坂本龍馬?は1835年11月15日と、約1か月ほどしか誕生日が違わない。

• 伯父の岡本寧浦(おかもとていほ)の塾《紅友社：こうゆうしゃ》で歴史と漢詩を学び、江戸の儒学者である安積艮斎(あさか-ごんさい)の私塾、さらに高知城外の吉田東洋(よしだ-とうよう)の少林塾で治国経世の理論を学んだ。

1859(安政6)年 †

• 長崎に出張

1867(慶應3)年 †

• 藩営商社・開成館の長崎商会に派遣され、艦船・武器の買い付け、土佐物産の輸出について欧州の各商社と渡り合い事業家としての腕を磨いた。

1870(明治3)年 †

• 維新後に開成館は九十九商会(つくもしょうかい)という私商社となって、3隻の藩船を利用して海運と通称を開始した。

1873(明治6)年 †

• その後、社名は三川商会(みつかわしょうかい)を経て、1873(明治6)年3月に三菱商会(みつびししょうかい)と改称した。この段階で、完全に岩崎弥太郎個人に経営権と所有権が確立した。

1874(明治7)年 †

• 1874(明治7)年に本店を東京へ移す

1875(明治8)年 †

• 1875(明治8)年には郵便汽船三菱株式会社と改称した。
  

• 1874年に起こった佐賀の乱から1877年の西南戦争まで西日本で相次いで起こった内乱や、1874年の征台の役、1875年の江華島(こうかとう)事件で、新政府の要請に応じて三菱会社の船で兵員と軍需品を現地に輸送し、政府軍の勝利に大きく貢献した。
  

1877(明治10)年 †

• その見返りとして三菱会社は政府所有の船の払い下げや委託を受けて、1877(明治10)年には汽船を61隻も所有するほどになった。この61隻とは日本国内の73％にもなり、日本海運界のトップになった。
  この段階で日本国郵便蒸気船会社・イギリスのP.O.汽船会社・アメリカの太平洋郵船会社などの同業他社より上に立つことになった。
  さらに大久保利通や大隈重信などの政府実力者などと関係を深め、政商としてのし上がっていった。

1885(明治18)年 †

• 1885(明治18)年.02月07日　死去(享年50)