掛け声

か?【かけごえ：掛け声】

フレーフレー †

• 運動会などで応援をする場合に使われるかけ声の代表に「フレーフレー」と言うのがありますが、応援に付き物の応援旗を振り回すことからその様に言うと勘違いしていませんか？
  実はこの応援のかけ声はれっきとした外来語なのです。
  これは元々《Hurrah Hurray》と言っていたもので、意味は「万歳・歓喜・歓声」と言うものです。
  

オーエス！ †

• 同じように綱引きの際に、タイミングを計るために「オーエス！オーエス！」と言うものもあります。これに関しては「きっと英語の何か頭文字でＯＳなんだろうなぁ」などと思ったりしますが、これも間違いだったりします。
  こっちのかけ声はフランス語で「さぁ引っ張れ！」と言う意味の《Ho! Hisse!：オーイス！》が日本語化したものなのです。
  別の説では、英語で「全力を尽くせ」と言う意味の《all in effort》が日本語化したものという物もあるが、こちらはちょっと無理がある説です。
  

なぜ外国語が？ †

• これはどちらも学校などで行われる運動会で使われるようになって一般化された言葉です。
  なぜ英語やフランス語が用いられたのかと言うと、運動会と言う物自体が明治初期に外国から招き入れられた外国人が提案したことによって始まったものだったからなのです。
  その招き入れられた外国人（お雇い外国人）は色々な国から招かれていたために、各国の言葉でかけ声などが使用されることになったのです。
  

エッサ！ホイサ！ †

• 農民たちが大きな石を動かそうとしている所に、禅宗の開祖・栄西が差し掛かった。
  栄西は「私の名を唱えながら力を入れてみなさい」と助言し、その通りすると石は簡単に動いた。
  そこから「エーサイ、エーサイ」と言うかけ声が誕生し、それがいつしか「エッサ、エッサ」に変わった。
  そしてさらに変化して「エッサ、ホイサ」となった。
  

どっこいしょ †

• その昔、仁王という日本人とドッコイという朝鮮人が日本海を挟んで綱引きをした。
  結局引き分けに終わったのだが、誤解により双方が相手の方が自分より力持ちだと思ってしまった。
  その後、重いものを持つときには日本では「ドッコイ」、朝鮮では「仁王」と言うようになった。
  …という民話もある。
  

更新履歴 †

• 1999.00.00