リンカーン(02)

り?リンカーン(02)

1. リンカーン(01)
2. リンカーン(02)：ヒゲを生やした理由

リンカーンとあごひげ †

• リンカーンと言えば立派なあごひげが印象的ですが、このひげ?は大統領選挙に出馬する為にはやした、いわば選挙対策のものだったのです。
  リンカーンは身長が193.0cmもあり、歴代大統領で一番背が高い。さらに顔のほうもかなり面長で端から見ると、どうも間延びして見えてしまう傾向がありました。
  

• 1860年5月18日に大統領選が始まったのですが、その時のポスターを見るとリンカーンの顔は、敵対していた民主党上院議員のスティーブン・ダグラスの立派な体格と並べられた写真では、よりいっそう貧相に見えていました。
  その時、ニューヨークに住んでいた11歳のグレイス・ベデールという少女からもらった手紙には『あなたのような面長の人はヒゲを生やした方がずっとよいハズです。女性はヒゲを生やした男性が好きですから、きっと奥さんがたはご主人にあなたに投票するように頼むハズです。』と書かれていたと言う。
  

• 彼女は同級生がみんな立派そうに見えるダグラスが次期大統領だと言い、貧相なリンカーンに勝ち目がないと言っていたことから、思いついたアイディアだったのです。
  本来はリンカーンの元に届けられた手紙は秘書官がすべて開封して、リンカーンの元には届くことは無かったのですが「小さな少女からのファンレターなので、きっとリンカーンもこれを読んで選挙戦の疲れを癒すことが出来るだろう」とノーチェックでリンカーンの元へと回したのです。
  

• その手紙にリンカーンは律儀に返事をしたのですが、その手紙には応援感謝の言葉がそえられていて「ヒゲを生やす」と言うアイディアに対しては「これまでヒゲを生やしたことは無いが検討してみるよ」と書かれていました。
  そしてそれに従い、選挙中からヒゲを生やし始め、リンカーンはめでたく大統領選挙で当選をしたのです。その当選時の写真のリンカーンには黒々としたアゴヒゲが生えていました。
  

• 後日リンカーンが語った言葉の中に「男は自分の顔に責任を持つべし」と云う物もある。
  

更新履歴 †

• 2001.00.00.知泉