トンカツ

と【トンカツ】

とんかつの豆知泉 †

• 現在トンカツと呼んでいるが考案された明治初期にはカツレツ・ポークカツだった。これを「トンカツ」と言う呼び名に変えたのは、もと宮内省大勝職を勤めていた島田信二郎が、昭和4年に上野で開いた西洋料理店『ポンチ軒』での事。

• ちなみにトンカツに初めてキャベツ?を添えたのも上野のポンチ軒。

• このトンカツが一気に有名になったのは常連客だった講釈師・円右が気に入って、高座のネタにしたことがきっかけ。

西洋料理？　日本料理？ †

• 豚の肉に、小麦粉、タマゴ、パン粉のころもをつけて、たっぷりの油で揚げる。なにやら、洋風料理のようですが、トンカツは、日本料理なのでしょうか？
  

• 豚肉などに、小麦粉をまぶして、タマゴ、パン粉でころもをつけ油で、と言う料理は、もともと西洋料理にありました。
  明治の頃輸入してきたもので、当時の高級レストランの名物料理でもあったのです。
  ただし、油を使いますが、フライパン?に少量のサラダ油?とバターで、いため揚げにするのです。今でもある、ポーク・ソテーがそれです。
  

• これに対して、豚肉にころもまでは同じですが、ラードなどの油をたっぷり使って、文字どおり揚げるのがトンカツです。
  つまり、トンカツの国籍は日本料理ということになります。
  

• このトンカツ、最初の頃のものは、油で揚げるだけで中までしっかり火を通す技術が出来ていなかったために、豚肉を紙のように薄く伸ばして衣をつけ、揚げたものだったといいます。
  ちなみに、ポーク・ソテーにはナイフとフォークがつきますが、トンカツは箸で食べます。
  

更新履歴 †

• 1998.00.00