トレンチコート

と【トレンチコート】

トレンチコート誕生 †

• サラリーマンの服装の定番といえばスーツですが、冬場になるとそこにトレンチコートがついてきます。
  このスタイルをすれば誰でも企業戦士という感じになるワケですが、実はこのトレンチコートという服は企業の文字が付かない『戦士』が着ていた軍服がルーツです。
  

• トレンチコートのデビューは第一次世界大戦の頃だったのですが、当時はまだハイテク戦争の時代ではなく地面を掘った塹壕（ざんごう）の中に身を隠して敵との戦いに明け暮れていたのです。
  そんな戦争の中、真冬の寒さに震えながらイギリス兵達がその日も隠れていたのです。そこで軍部がその寒さをしのげる軍服をと依頼したのが、イギリス人デザイナーの《トーマス・バーバリー》だったのです。
  

• そして1910年、彼は目の細かい綾織り木綿ギャバジンを使用した全天候型コートを作り出したのです。これがトレンチコートだったのです。
  

その意味は？ †

• で、その名前のトレンチですが、実は兵隊が隠れている地面を掘り起こした溝の《塹壕：ざんごう》を英語で言うと、そのまま《トレンチ》です。
  

• このトレンチコートは軍隊でも大好評で、連合軍将校の正規コートに採用され、さらに一般人の間にも機能的で使いやすいということで流行っていったのです。
  元々軍服から出てきたトレンチコートだったりするので、肩や袖口に付いているヒモも、戦闘時に便利なアイディアだったのです。
  

• ちなみにバーバリー社は最初「タイロッケン」と言う名前をつけていた。
  

更新履歴 †

• 2000.07.26