ストック

す【ストック】植物

解説 †

• たくさんの小さな花びらをつける花で、その色は白色・赤色・紫色・黄色・薄紅色など様々で楽しめ、その香りもさわやかでスパイシーです。
  実はこのスパイシーな香りの正体として、いわゆる「カラシ成分」も含まれています。

伝説 †

• ストックにはスコットランド地方の悲しい恋愛物語があります。
  

• スコットランド地方に美しいお姫様がいたのですが、お姫様は一人の名もない青年と恋に落ちてしまったのです。
  そして、この手の物語にありがちな展開としてお姫様に政略結婚の話が持ち上がってしまうのです。そこで、お姫様と青年は城を飛び出し駆け落ちをする事を決意するのです。
  駆け落ち予定の夜、青年は吟遊詩人に変装し、お姫様の部屋がある塔の下へ迎えにいき合図をした。そしてお姫様は「あなたの元へ行きます」と言う意味でストックの花を投げ落とし、縄ばしごでその高い塔からゆっくり降り始めたのです。
  しかし、その時お姫様のドレスの裾がはしごに絡まってしまい、足を踏み外して転落して命を落としてしまうのです。
  

• 青年は最愛の人を失ってしまった悲しみから、ストックの花を帽子に挿し吟遊詩人としてヨーロッパ中をさまよい歩くようになったと言います。
  そして、この物語が元になりストックの花言葉は、亡き恋人を生涯思い続けた青年にちなみ『永遠の愛』となりました。
  

• もうひとつの花言葉として『逆境に負けない誠』と言うものもあります。

更新履歴

• 2000.06.03