カナリヤ

か?【カナリヤ】鳥

説明 †

• 美しい声で鳴くカナリアだが、環境の変化に敏感な神経質な鳥でもある。
  その性質を利用して昔から炭坑などでは空気の変化を知る目安として、中で飼われたりもしていた。
  

• 1995(平成7)年のオウム真理教の強制捜査の際にも毒ガスを警戒して、カナリアが一緒に運び込まれた事もある。

語源 †

• 北アフリカにはカナリア諸島と言う美しい島々が存在する。
  この島に上陸した大航海時代のヨーロッパの人々によって持ち帰られた小鳥はたちまちペットとして大流行した。そして、発見された島の名前を取ってカナリアと呼ばれる様になったのだ。
  

• では、そのカナリア諸島の「カナリア」とは何か？と言うと、最初に諸島を発見して上陸した人々がこの島には野犬が多いことを見て、ラテン語で『犬』を意味する「カナリアエ」と読んだのがキッカケになっている。
  つまり変な話だが、あの美しい声でなく鳥は「犬」と言う意味なのだ。

西条八十とカナリア †

• カナリヤと言うと「歌を忘れたカナリヤは・・」と言う曲が有名だが、この作品は大正7年にまったくの無名だった詩人を目指す青年・西条八十が児童雑誌『赤い鳥』に投書して掲載された詩が元になっている。
  

• この詩に感動した作曲家の成田為三が曲をつけてレコード化した処「動物愛護の気持ちが出ている名曲」と言われ、想像以上の大ヒット曲となった。
  実はこの詩には動物愛護の気持ちなど無く、無名で誰にも知られずに詩を書いている自分は歌も歌えないカナリアみたいな物だなぁとグチを書いたものだった。

更新履歴 †

• 1999.00.00