しめなわ

し【しめなわ：注連縄】

解説 †

• しめなわを漢字で書くと「注連縄」です。
  ここで書かれる「注連」とは、元々中国で使われていた言葉です。
  死霊が入り込むのを防ぐために作られた縄のことをさしているのですが、水を注いで清め連ねて作るために、この字が当てられました。
  それがいつしか「不浄な外界」と「神聖な神域」との区切り目という意味を持つようになり、現在では不浄な世界と神聖な世界との境目を表すようになっています。
  

• また場所によっては、しめ縄から垂らす《紙四手：かみしで》が、縄が雲に、紙四手が雷にも見えるので、自然を表しているととらえているところもあるといいます。
  

標縄・七五三縄 †

• 「しめなわ」には「注連縄」と書く他に、「標縄」や「七五三縄」と書く場合もあります。
  「標縄」と言う表記は万葉集に出てきます。
  「七五三縄」は、しめなわに垂らしている藁（わら）から来ています。
  しめ縄には《紙四手：かみしで》とひねった藁が垂らしてあります。
  ひねった藁は、七筋・五筋・三筋となっており、そこからしめ縄のことを「七五三縄」とも書くようになったそうです。
  ですから「七五三縄」と書いてあっても、七五三のお祝いとは関係が無いのです。

更新履歴 †

• 1998.00.00